まさかの結末・・・愛車とお別れ

 

こんにちは、MINICです。

 

ちょうど先月の今頃、高速道路上の落下物にヒットしたせいでエンジンが破損してしまった我が愛車。レッカー車で修理を依頼するMINI専門ショップに入院しておりましたが・・・。

ショップから出た見積りはエンジン交換。やはり1マイル程運転して自然にエンジンが停止してしまったのがマズかったらしく、見積書には「Engine is locked」との記載が。つまりエンジンブロー。内部でピストンが焼き付いたりダメージが入ってエンジンが動かなくなってる状態。こうなると破損したオイルパン等の部品交換だけでは無意味となり、新しいエンジンの載せ替えが必要ということになりました。見積額、部品やら工賃やら込みでなんと15,000ドル超!!!

この見積が保険会社に送付された翌日、保険会社は「Total Loss」つまり「全損」という判断を下しました。15,000ドルも出して直す車じゃないと・・・。アメリカの自動車保険には全損か修理かの判断基準みたいなものがあるらしく、事故する前の車の価値の80%や90%以上に修理費がかかる場合は全損となるようです。(間違ってるかも知れませんし、州によって異なると思いますので参考情報レベルで取り扱ってくださいね)

 

保険会社が全損と判断したらその後は嵐のような処理の早さです。すぐに車の価値が送られてきます(笑)でもこれ、車種・年式・グレードと走行距離、そしてそれらが同じ位のミシガン州にある中古車市場の車と比較して算出された、所謂ベースラインの価格。我が家のミニはサンルーフやらナビ、プレミアムパッケージ等、様々なオプションパッケージ(日本でいうメーカーオプション)がてんこ盛りに含まれています。なのでその装備がついているという証拠の書類(新車買う時に窓に貼りついているWindow Sticker)を送付して再度算出するように依頼します。

 

価格改定を待っている間、今後どうするかを考えねばなりません。選択肢は2つ。

 

1つは車を保険会社に渡して保険金を満額もらい、新たな相棒を見つけて購入する。
この場合、現在の中古車市場をチェックすると、5ドアのミニクーパーS&6MTで同じ位の装備の個体を探すとほぼヒットは無し。3ドアのミニクーパーS&6MTなら少し玉がある感じ。でも中古車市場の価格が上がっているせいもあり、保険金満額もらってもボウズ替えすることは不可能です。もちろん車種やMT車にこだわらなかったり、ミニクーパーのMT車に限定しても年式が古い型や10万マイルをゆうに超えてるような個体は安くあるけど、さすがにそれは選択肢にしたくない・・・。


もう1つは全損扱いの車をキープし、自己負担でエンジン交換した上で乗り続ける。
この場合、保険会社からは約6割位しか支払われないそうです。そうなると修理費の見積額が15,000ドルなので自己負担は少なくとも約6~7,000ドルは必要になってきます。そのうえ、一度保険会社が全損と判断した車は「Salvage」というステータスが付きます。これは「全損で廃車扱いになった車です」と意味で、車の所有権(日本の車検証みたいなの)に「Salvage」が付いてしまいます。そうなると、今後車を乗り換えたりするときに車の価格はほぼ付かない。なぜなら一度「全損・廃車」となって修理して乗っているから。そんな車、怪しくて誰も買いたくないですもんね。(逆の立場ならまずフィルターかけてしまうしね 笑) エンジン以外は綺麗やし、エンジンが新しくなっただけ、という記録も事実もあるから、それを理解してくれる人や友達が買ってくれるとまだいいけど、こればかりは運まかせ。そしてもう1つは「Salvage」がついた車両には車両保険に入れないと保険代理店に言われました。なので車をキープして乗り続けるのはかなりリスクの高い選択肢になります。


どうしようか悩みならがらも、最終の車両価格が出てこないことには金銭的な判断ができないので保留にしていると、ショップから電話が。なにやら保険会社の提携会社から早く車をリリースしろと毎日電話があるとのこと。リリースするにはその車のオーナーが許可しないと勝手にはできません。ちなみに、リリースとは車の私物をすべて回収したあと、ジャンクヤードみたいなところに車を移動させる事。

 

まだ保険会社から最終金額が出てない状況で毎日電話ってどういうこと??順番間違ってない??ってな感じですが、悠長にしているとショップにも迷惑かかってしまうので早急に判断をすることに。金銭的には、新たな車に乗り換えても修理して乗り続けても自己負担分はそこまで変わらない。となるとやっぱり「Salvage」のリスクは高すぎるため、残念ではありますが乗り換える事に決断しました。

 

決断したのですぐさまショップへ連絡を入れて、私物や後付けの装備等の取り外しをしてきました。ショップ敷地内の一角を借りての作業となる為、危険な作業になる足回りの部品交換に関しては残念ながらショップオーナーから許可が降りなかった関係から、ローダウンスプリング、ステンレスブレーキホース、リアスタビリンクは純正戻し出来ないままとなりました。それ以外はしっかり元に戻して時期愛車に移植予定です。

 

約3年、自走距離約40,000マイル。総走行距離は78,701マイル。まだまだ折り返しも来ていないような走行距離やのに。。。ホントは大事に乗って娘や息子が高校生になったら譲ってあげようと思っていたのに……。通勤や買い物の普段使いからサーキット走行、釣りに車中泊までオールマイティにこなせるお気に入りの小さな相棒でした。

 

写真は全ての作業が終わってお別れの直前。ショップのオーナーが記念に撮ってくれました(笑)
短い間やったけど色々な思い出をありがとう!!

 

さて、こうなると早く次の車探して買わないと(汗)