暖房故障・・・やっぱり人件費が高額なアメリカ

こんにちは、MINICです。

またしても家のトラブルです。2022年1月末に新品に交換されている我が家のファーネスと湯沸し器。この2つについては当分故障とは無縁だと思っていたのに・・・。

月曜夕方、仕事から帰るとなんか肌寒い。エアコンの制御パネルを見ると、設定温度が68℉に対して実温度が67℉。普段日中は66°F、夕方から8時頃までは68℃の自動設定の我が家なので、まぁこんなもんか、と思い残りの仕事を済ませて再度確認すると、実温度は上がるどころか下がって66℉。実温度と設定温度の差が2-3℉やと大体30分以内にはその温度に到達していたのに、逆に下がってるのはなんかおかしい・・・。

そう思ってガレージにあるファーネスをチェックすると、どうやら作動していません。うちのファーネス、新しいのになんで?と思い、とりあえずフィルターを交換します。フィルターは年末に交換したのでまだ2か月ちょい。2月末に交換しようと思っていた所、かつ推奨とされている2~3ヶ月に一回の交換頻度に近い所なので、フィルターの目詰まりが原因ではなさそうです。実際、フィルターはそこまで汚れてませんでした。フィルター交換して様子を見るために30分程放置。そして30分後にファーネスチェックすると、やっぱり作動していません。とりあえずファーネスのフロントパネルを開けてみます。するとオレンジ色のLEDが点滅しています。

パネルに貼られているシールを見ると、どうやらLEDの点滅具体でエラーコードを表示しています。早い点滅が3回、遅い点滅が2回なので、エラーコードは「32」ということになります。「32」がなんのエラーか確認すると、「Low-Heat Pressure Switch did not close or reopened」と記載があります。その先を読み進めるとチェック項目が記載されていますが、項目がなかなか多い。が、部品としては「Pressure Switch」か「Inducer Motor」の故障が疑わしい。こんな時はYouTube先生に泣きつきます。YouTubeでファーネスのブランド名とエラーコードで検索をかけると、全く同じブランド・モデルでの動画はありませんでしたが、このエラーコードの原因は大抵、「Pressure Switch」か「Inducer Motor」の部品故障、もしくはそれらを制御しているメイン制御パネルが故障しているようです。モノが新しいのでメイン制御パネルとちゃうやろー、と思いながらそれらに纏わるトラブルシューティングの動画が色々出てきたので1つづつ見まくります!そして怪しそうな部分を恐る恐る触りながらチェックするも良く分からん・・・・。その後ご飯やお風呂があったのでその日はそのまま終了となりましたが、夜中は氷点下10度くらいまで冷え込んだ事もあってエアコン無しでは部屋の温度はグングン下がって翌朝はメチャクチャ寒い・・・。子供達も風邪引かないように家の中でダウン来ての朝食に(汗)幸いにも妻の友人が灯油ストーブを持っているということで朝から借りに行くことに。灯油ストーブは子供達が宿題したり本を読んだりする1Fの部屋に設置。灯油ストーブ、こんなトラブルや停電の時に重宝しそうなので持っておいた方がいいアイテムですが、結構熱くなるので子供達、特に次男から目を話さない様に要注意でしたね。

灯油ストーブだけではTVを見たりするリビングが寒いままなので、この機に暖炉を使う事にします。暖炉用の木を買ってきて初めて家の暖炉を使って部屋を暖めます。暖炉の前で燃える火を眺めているとなんだか心が癒される・・・(笑)

そんな感じでとりあえず冷えた部屋を暖めたら、トラブルシューティングを再開。まずはエラーコードの要因になっている「Pressure Switch」が壊れていないかをチェックします。デジタルマルチメーターを使って抵抗値や電圧値をチェックすると、どうやらPressure Switchは壊れてなさそうです。

次に怪しい「Inducer Motor」と呼ばれる炉内のガスを排気するためのモーター(赤丸の部品)です。このモーターには電源(サーモスタット)がONになると、モーターを駆動するために制御パネルから120Vの電圧が掛かるようです。モーター端子に120Vが印可されているのにモーターが回転していなければモーター本体が、電源ONなのにモーターに120Vが印可されていない場合は制御パネルに異常がある、といった感じで切り分けできます。という事で早速マルチメーターでチェックすると、モーター端子にはちゃんと120Vが印可されています。にも関わらずモーターは止まったまま。よーく観察すると、モーター軸の辺りは何やら駆動音みたいなのが聞こえます。手で黒いのを回してみると、かなり重い感覚が・・・。おそらくモーターが焼き付いているか、内部の部品が破損しているようです。

これでほぼほぼモーターが原因であろうことが分かりましたが、いかんせん素人なので確証がない、かつファーネスなんてガスを扱うモノなのであまり自分では触りたくない一品です。前オーナーから引き継いだ資料一式を確認するとちゃんと保証書がありました。内容をチェックすると、部品は5年、ファーネス自体は20年の保証があります。なので保証が効いて人件費のみで直してもらえると思い、今回は前オーナーがこのファーネスを購入・設置してもらったディーラー(お店)に連絡することに。とりあえず人を送ってもらう事になったのはいいけど、忙しいようで来るのは翌日。すぐにでも直してほしいけど仕方無いので待つことに。

そして翌日の夕方、作業員2人(1人は若い見習い)がやってきて状況をチェックします。エラーコードだけ伝えて自分でやったトラブルシューティングの結果はとりあえず言わずにチェック風景を眺めます。プロはどうやってトラブルシューティングするか興味があったので。すると電源をONにしてしばらく待ってエラーコード「32」を確認したらすぐにモーター部分を触って一言。「モーターが逝ってるね!」早っっ!!!来て見て触って10分も経っていません。そこですかさず「なんでモーターが原因って分かったの?」と聞きます。すると、「通常ヒーターがONになるとInducer Motorが回転し始めるけど、これは止まったままだろ?それに手で回してみると重いからモーター自体が壊れてるね。何にせよ、モーター交換したら直るよ」と。さすがはプロですな。そして私のトラブルシューティング結果も間違ってはなかったですな。

で、早速モーター交換して直るぜ!と思いきや、何やら電話で話し込んでいます。どうやらモーターの在庫チェックをしているようです。嫌な予感・・・が的中。モーターはウチの店にないから、他の店舗に取りに行かなくちゃいけない。もし今日直してほしければ今からモーター取りに行って戻ってきて取り換えるけど、追加で150ドルかかる。もし金曜まで待てるならこの150ドルは要らないよ。どうする??とのこと。うーん・・・その150ドルの前にそもそも総額がいくらかかるの??と聞くと・・・

・サービスコール費用(家に来て診断する費用):110ドル

・部品取替に対する人件費:290ドル

・保証のトランスファーやその他ドキュメントフィー:85ドル

トータルで485ドル!!!

たっか!!!っと声に出そうになりましたよ・・・。既に来て診断してもらったので110ドルは発生しているので、ここで「やっぱり修理はいいや、お帰り下さい」も言えません。木・金は気温も10℃まで上がって暖かい予報なのでもちろん待つことに。ただでさえたっかい修理費やのに、ここに150ドルの上乗せはありえへんしね(汗)

そして本日、無事にモーター交換してもらって直りました。暖房、復活です。下の写真は外された壊れたモーターアッシー。交換作業を後ろから観察してると、ボルト3本とハーネスコネクタ外してコレを取り外し、新しいのを取り付けて完了。なーんにも難しそうなことはありませんでした。これで人件費が290ドルですよ・・・いい商売してますわ。部品代をネットで調べるとざっくり200ドル。保証で部品代は必要なかったけど人件費の方が高いという・・・。こんなことなら部品を自分で発注して自分で交換すればよかったと後悔。まぁ、今回は高い勉強代という事で自分を納得させておきます。

モノが新しいからと言って油断すると痛い目見ますね。当分の間もうこれ以上何も壊れんでおくれ・・・。ちなみにお借りした灯油ストーブ、めちゃくちゃ暖かくて助かりましたが、思っていた以上に燃費が悪い・・・。この3日間(ずーと着いていたわけではなく、朝の2,3時間と夕方からの3,4時間のみ)で1ガロンの灯油が3本飲まれました・・・。1本12ドル程するので40ドル程。それプラス上記の修理費ですからね・・・。せっかくTax Returnで小遣い程度戻ってくることになっているので貯金しようと思っていたのに、リターンされる前に既に羽生えて旅立っていかれましたね(涙)

と、今回は想定外の暖房故障の記録でした。やっぱりアメリカは工賃もさることながら業者呼ぶと高いですね。何がおかしいか見に来てもらうだけで110ドルですよ・・・。今回は保証効いてもっと安いと思って購入先のお店に依頼しましたが、この診断・見積に関しては業者によって異なる(無料のところもあるはず)ので、もし次回があった場合は他の業者含めて事前検討しないと。そしてこんなに簡単な部品交換で直るなら自分で部品手配して交換したらヨカッタ・・・と後悔。ワタクシのような庶民にはこんな金額高すぎなので、どうしてもって時以外は自分で修理できるようもっと知識をつけないといけませんね。

それではまた。

MINIC