【アメリカ永住権】グリーンカードを申請する その1

こんにちは、MINICです。

先週から寒波が来ているミシガン。気温も毎日マイナス10℃以下と釣り場も完全に凍ってて釣りに行けない日が続いている、かつ、そろそろ記事に残しておかないと色々忘れてきているので、覚えている内にグリーンカード取得について記事をあげておこうと思います。

我が家はちょっと特殊(?)な経歴になっていて、駐在員から本帰国後、転職によって現地雇用者としてアメリカへ戻ってきました。現地雇用社員やけど、ビザはEビザ。普通外国人(メキシコ人やインド人、中国人などなど)ならHビザなんでしょうけど、Hビザの取得はハードルが高い(年1回の抽選)なので、アメリカへ戻るための転職活動時にはビザサポートをしてくれる企業=Eビザが発行できる日系企業となっていました。

Eビザは5年ごとの更新が何度でもできる、すなわちEビザで長期間アメリカ滞在できるようです。しかしネックなのはビザスポンサーが現会社なので転職ができないこと。厳密に言うと同じEビザ発行ができる日系企業なら、スポンサーのトランスファーができるので転職はできますが。(実際Eビザ保有の友人が転職したので)

転職が出来ない(しにくい)という事は色々制限があります。まず1つはクビになったらすぐに日本へ帰国しないといけない。ビザサポートがなくなるのでそりゃそうですよね(汗)もう1つは給料に不満があったり会社の環境が良くない、人間関係で悩んでいる等々、自分ではどうすることもできない問題があって転職したくても気軽には転職できません。先ほど書いた通り、いいタイミングでEビザのトランスファー対応をしてくれる日系会社があればいいですが、このご時世中々それは難しいと思います。

そうなると、やっぱりビザではなくてグリーンカード、すなわち永住権が欲しいわけです。幸いにも現会社はグリーンカードのサポートをしてくれています。(オファーを受ける前に確認済み。ずっとビザだと飼い殺しみたいなもんなので)

会社のルールとしては、入社後1年経った後に希望者にはサポートする、といったものだったので、入社1年後の2020年9月に速攻でHRへ申請依頼を出しました。ところが2020年と言えばコロナ禍真っ只中。会社としてもグリーンカードのサポートは休止していたようで、とりあえずウェイティングリストに入れておくと言われました。再開するまでどの位かかるかはこの時点では未定でしたが、2021年から再開し、その5か月後の2021年5月から実際のプロセスが開始しました。

プロセスは大きく分けると以下5工程。たった5工程ですが、これが超時間かかるんですよね(汗)

・Prevailing Wage

・Recruitment

・ETA9089

・I-140

・I-485

1. Prevailing Wageとは

まずプロセスの始めは求人活動を行う前の準備であるPrevailing Wage。これはスポンサーとなる雇用主が、申請者の永住権取得後に勤務地となるエリアにおいて求人活動を行わなければなりません。私と同じスキルセットの人材がアメリカ国内で雇用できないのか?ということを、スポンサーである雇用主は地元の新聞紙や雇用サービスを使って求人活動(まずはアメリカ人を雇用する努力)をする義務があります。その際に、私のポジションではどれくらいの給与なのか?という基準を労働局が査定・算出します。そこで出てくる給与の値が、Prevailing wageと呼ばれるもので、雇用主はこの数値を元に求人活動をします。

私の場合、2021年5月初旬にプロセスが開始。その後必要な書類を集めて提出し、移民弁護士や会社のHRが様々な書類を準備。書類の準備が完了して政府機関に提出したのが3か月後の8月。そこから政府機関の仕事になるので待つだけ。約半年後の2022年3月にようやくPrevailing Wageが提示・承認されました。これで次工程であるRecruitmentに移れます。ここまででプロセス開始して10ヶ月。

2. Recruitment

グリーンカードプロセスその2はRecruitment。これはPrevailing Wageが算出・承認されたので、雇用主である会社が算出された金額でRecruitment・求人活動を開始します。実際にどんな求人活動をしたかは会社がやったのでよく分かりませんが、調べると一般的には、

・申請者の勤務地となるエリア全域をカバーする新聞の日曜版に、2度、求人広告を出す。
・申請者の勤務地となる職場に、10営業日連続で、雇用情報を掲示する。
・申請者の勤務地となる州の労働局に、求人広告を30日間、掲載する。

だそうです。つまりは、ここで求人活動をして、なぜアメリカ人ではなくて外国人の申請者に永住権を出してまでそのポジションで雇用しないといけないか?みたいなことを証明します。もちろん、この求人活動で私と同じスペックの人材が見つかった場合、「アメリカ人の労働者が見つかりました!」「はい、じゃあこの申請者には永住権出せないね。終了ー」ということになります。

私の場合、この求人活動に約3か月間掛かりました。私より1年半程早くグリーンカードプロセスを開始した同じ会社の友人(日本人)は私とは違うポジションですが、求人活動に7か月程要していました。この差は一体何なのかは分かりませんが、長いプロセスの中で半分以下の待ち時間は中々大きな差ですよね。申請者の私は何もする必要がなく、単純に会社がしている求人活動の結果を待つだけとなります。そして3か月後の5月、求人活動も終えて無事に次プロセスであるETA9089(PERM)に移る権利を得ることができました。ここまでで申請開始から丸1年。グリーンカードが手元に届くまでまだまだ道のりは長そうです・・・。

 

それではまた。

MINIC